
灯り奉納・地域イベント
子どもたちが描いた絵を、廃食油から生まれたエコキャンドルの灯りで照らす。神社の節分祭に相乗りする形で開かれた、市民参加型の一夜。
WHY
子どもたちの描いた絵を地域の人に見てもらい、思い出に残る発表の場をつくること。あわせて、家庭や飲食店から出る廃食油が資源になることを地域に伝えること。
OVER THE YEARS
主催者は毎年、ひとつのテーマを掲げてこの夜を続けてきました。写真は本人がまとめた各年のふりかえりです。灯りの数だけでなく、掲げる言葉が変わっていくのが分かります。

2016年#夢のある未来を実現するために
地元の幼稚園・保育園の名前が入った灯籠が並ぶ。制服姿の学生が設営を手伝い、警察官も見回りに立ち寄った。

2017年#次の時代をつくる
地元中学校の美術部が会場の装飾を担当。制服姿の生徒が並べたキャンドルの列に、学校ごとの行灯が灯った。(学校名の部分は、在校する子どもたちへの配慮でぼかしています)

2018年#何もないところに経済をつくる
竹を組んだドームに灯りを吊るした年。舞台の前に、座りきれないほどの観客が集まっている。

2019年#いかに思い出の場所にしてもらうか
法被姿の関係者と屋台が並び、腰を下ろして長居する人の姿が写る。「見に来る場所」から「過ごす場所」へ。

2020年#子供たちの活躍できるまちづくり
この記録の年。実行委員会を立ち上げ、協賛の提灯が下がり、子どもたちの鬼の絵が主役になった。
写真・各年のテーマ:主催者提供(本人がまとめたふりかえり画像より)
一
2016年から毎年2月3日に続いてきた催しですが、2020年はかたちが変わった年でした。主催者がこの年はじめて実行委員会を立ち上げて代表発起人となり、協賛金の募集も初めて行っています。 会場は地元のお宮、本村神明社。主催者は平成16年、このお宮に宮司を迎えて社務所を設けたときの世話人を務めた人でした。だからこそ「節分祭は人が集まる日だから、そこに相乗りさせてもらえないか」と、宮司に直接持ちかけることができました。話は共催という形にまとまり、豆まきの会場の一部を使わせてもらえることになります。 準備は前年の9月ごろ、協賛の呼びかけから始まりました。声をかけた先は小学校・中学校・高等学校、市民活動支援センター、区役所、地元選出の議員、商店街、そして神社。年末までに16の地元企業・店舗が協力を表明しています。 キャンドルの原料は、飲食店や家庭から出た廃食油。地元の料飲喫茶事業組合が回収に協力。それを再資源化してエコキャンドルにしました。子どもたちの絵をホルダーにして、内側からその灯りで照らす——それがこの催しの中心です。
前年9月ごろ
協賛金の呼びかけを開始
前年12月末
協賛金集めの締切。16の地元企業・店舗が協力を表明
1月9日
近隣の小学校へ作品の応募用紙を配布(提出期限1月20日)
1月22日
応募が想定を大きく下回ったため、近くのもう一校へFAXで追加依頼。翌朝の電話で快諾を得る
1月28日
追加依頼した学校へ作品用紙とパンフレットを納品。商店街・高校8校へも案内
2月2日
作品を回収
2月3日
開催。神社の節分祭の豆まき会場の一部で点灯
3月20日〜25日
旭区役所1階で作品展を開催
小学校
訪問・FAX・電話(作品の募集を依頼。1校目で集まらず、開催1週間前に2校目へ追加依頼した) 主催者申告
中学校
訪問(美術部にキャンドルアートの制作と会場づくりを依頼) 主催者申告
高等学校(県立4校・私立4校)
案内送付(開催案内を送付) 主催者申告
商店街
訪問(商店会長にパンフレット100部を預けた) 主催者申告
区役所・市民活動支援センター
訪問・配架依頼(パンフレットの配架を依頼) 主催者申告
地元選出の議員
案内送付(開催案内を送付) 記憶ベース
神社
宮司へ直接相談(節分祭への相乗りを打診し、共催となった) 主催者申告
二
当日は、神社の節分祭の豆まき会場の一角に、子どもたちの作品を並べて灯しました。 主催者が振り返って印象に残っているのは、豆まきに来た人と、作品を見に来た人が互いに流れたことでした。もともと季節行事で人が集まる日に重ねたことで、多世代が行き交う交流の場になっています。 会場づくりは、地元の中学校の美術部が担いました。この年に始まったことではなく、2017年から続いてきた関わり方です。すると制作に関わった中学生たちが、その場から家族に電話をかけはじめます。「今日こういうお祭りがあるから」と塾を休む相談をする子もいたといいます。つくる側に巻き込んだことが、そのまま告知にもなっていました。 キャンドルヨガも行われ、灯りのなかで体を動かす時間もありました。
来場者数
約1,000人
記憶ベース関わった人の数
50人
記憶ベース協賛した企業・店舗
16社
主催者申告集まった子どもの作品
約48点
記憶ベースアンケート回答
記録なし
未確認チラシ配布枚数
1,000枚
主催者申告数値が確認できていない項目は、推測せず「記録なし」としています。
三
あとに残ったものについて、主催者はこう書いています。「子どもたちの思い出と、地域の人々のつながり、そして『捨てるものも未来を照らす資源になる』という気づきです」。 作品はその後、3月20日から25日まで旭区役所の1階で展示されました。一夜で終わらず、区役所という日常の動線の上にもう一度置かれたことになります。 この年に立ち上がった実行委員会と協賛の仕組みは、その後の開催にも引き継がれていきました。
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SOURCES
情報のもとにしたもの
情報の確かさの示し方
この記録では、すべての情報を同じ確かさとして扱わず、資料確認済み・主催者申告・記憶ベース・推定・未確認の区分を添えています。記憶にもとづく情報や推定は、事実と区別してお読みください。
最終更新:2026年8月6日