神社に火を灯せ
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神社に火を灯せ

神社に火を灯し、地域を元気にする

日本の精神(神社)と未来(子供)を、
アートの力で灯す社会事業です。

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FOR YOU

場をひらく(はじめての方へ)協賛集めを頼む(出張サポート)作品を届ける(アーティスト)場を貸す(神社・地域)企業として関わる(企業内神社)

© 2026 一般社団法人 神社に火を灯せ 設立準備室

YOUR FIRST STEP

これから、はじめてイベントをひらく方へ

近所の神社で、何かをやってみたい。 けれど——誰に、何から言えばいいのか。断られたら、どうするのか。

このページは、その「最初の一歩」だけを書いています。 実際に神社でイベントを開き、地域を巻き込んできた主催者への取材から、 順番と、頼み方と、つまずいたときの一手を取り出しました。

企画書を手に、朝の参道の一段目に立つ人。石畳の道が鳥居の先へ続いている水彩イラスト

このページの内容は、協賛サポーター・小川貴之さんへの取材(2026年8月)と、 実際に使われた企画書をもとにしています。手順を一般論で埋めた箇所はありません。 なお、関係する学校名は、在校する子どもたちへの配慮として伏せています。

OVERVIEW

つまずくのは、たいてい同じ5か所

  1. 01場所に、たどり着く誰に頼めば、神社の話が進むのか
  2. 02話を、聞いてもらう一枚の紙を、いつ、どう渡すか
  3. 03力を、借りるお金がなくても協賛は成り立つ
  4. 04集まらない、を越える見込みが外れた一週間の話
  5. 05あとに、残す何が効いて、何が効かなかったか
01

神社の話は、「宮司さんを紹介してください」から動く

いきなり社務所を訪ねる前に、間に人を立てられないかを考えます。地域で何か活動をしている人なら、たいてい誰かが宮司さんとつながっている。神社は、地元との関係なしには成り立たないからです。

夕暮れの町を見下ろす図。神社へ向かう3本の道。「紹介」の道標が立つ明るい参道を2人が歩き、「区役所」の道は窓口の人が先を案内し、「飛び込み」の道は暗く細い
神社へ向かう3本の道。「紹介」がいちばん明るく、「区役所」経由は途中まで案内があり、「飛び込み」は暗くて細い——道の太さと明かりが、通りやすさです。

どこかで宮司さんと接点がある人は、地元に必ずいます。 そうでないと、神社って成り立たないんです。

— 小川貴之さん(協賛サポーター)

つてが本当にない場合の入口が、区役所の地域振興課です。 企画を持ち込めば、自治会長までは必ずつないでくれます。役所の仕事として、伝えるところまではやってくれる。 そこから会ってもらえるかは、こちらの伝え方しだいです。

最初の連絡は電話から。メールアドレスをうかがって、「企画書をお送りしてよいですか」とつなぎます。 そして——紹介者がいると、相手の対応そのものが変わります。

間に紹介してくれた人がいると、その人の顔を潰すわけにいかないから、対応が丁寧になるんですよね。

— 小川貴之さん

02

企画書は、事前に送らない。当日、持っていく

これは、多くの人が逆をやっています。丁寧なつもりで先に資料を送る——そのケースのほうが、断られてきました。

なぜ、先に送ってはいけないのか

先に渡すと、相手は会う前に「やるか、やらないか」を判断してしまいます。 考える時間を与えるほど、断る理由が育つ。 紙だけでは伝わらない熱量が、その判断には乗りません。

うまくいったケースは、当日持参したケースです。 先に共有してしまうと、思いが伝わらないまま断られることがある。

— 小川貴之さん

アポイントが取れれば、たいてい1時間はもらえます。20〜30分で終わることもありますが、 「少しお話を聞いてください」と時間をもらい、その場で企画書を開く。そこからが本番です。

神社の社務所で、表紙に「企画書」と書かれた一冊を宮司さんへ直接手渡す訪問者。机には緑茶と消火器が置かれている水彩イラスト
紙より先に、自分が着く。企画書を開くのは、会ってから。机の上には消火器——安全の話まで含めて、その場で伝えます。

実際に使われている、企画書の並び順

下は、毎年開催されているキャンドルイベントの企画書の構成です。 目を引くページを先頭に置きたくなりますが、順番は逆になっています。

01

開催概要

目的・日時・場所・入場料・内容・主催/共催。 目的は箇条書きで4つ前後。相手の事業と重なる項目を先頭に置く。

02

安全のことここが要

火を扱うなら、ここが相手のいちばんの気がかり。 消火器の数、常駐スタッフ、燃えない養生。逃げずに数字で書く。

03

スケジュール

開催までの準備と、当日の時間割。 搬入から完全撤収まで書くと、任せられる相手だと伝わる。

04

当日のイメージ

写真やイラストは、いちばん最後。 先に見せると「絵空事」に見え、順に積み上げた説得が崩れる。

+ 相手によって、付けたり外したりするもの

協賛メニュー会場の図面

会場を設営する相手に、協賛の話は要りません。同じ一式を全員に配らず、相手の関心の外は抜く。

火を扱うイベントでは、相手がまず気にするのは安全です。 消火器を何か所に置くか、常駐スタッフを何人立てるか、燃えない養生をどう敷くか。 使う燃料の引火点まで表にして載せている企画書もあります。 ここを具体的に書けているかどうかで、「任せられる相手か」が判断されます。

03

お金がなくても、協賛は成り立つ

協賛と聞くと現金を思い浮かべますが、場所を貸してもらう、告知を手伝ってもらう、人を出してもらう——それらも立派な協力です。そして、どれも同じように名前を載せられます。

「協賛・協力」と書かれた木の掲示板に、鍵を差し出す駅員・チラシを持つ商店主・机を運ぶ作業員・募金箱を置く人が四方から集まる水彩イラスト
場所を貸す人、告知を手伝う人、机を運ぶ人、お金を出す人——みんな同じ「協賛・協力」の看板に、同じ大きさで載ります。

あるイベントでは、鉄道会社のグループから現金は一円も受け取っていません。 けれど商業施設のデジタルサイネージに広告を出してもらい、本来は有料の駅前広場を無償で使わせてもらっています。 告知にはその名前が大きく載りました。

「タダにしてください」とは、言わない

場所を借りるときの聞き方が決まっています。「場所代をお支払いします。おいくら必要ですか」と、こちらから先に聞く。 企画書に開催の目的が立っていれば、「今回に限っては無償で」という返事を引き出しやすくなります。 値切る交渉をしていないので、相手も社内で通しやすい。

載せる名義は、相手に選んでもらう

ロゴを載せるときは、どの名義がよいかを必ず確認します。 会社名ではなく、特定の事業所やブランドの名前を指定されることがあるからです。 相手にも「この事業を通じて、地域のこんな活動を支援しました」と社内外に報告する事情がある。 その報告に使いやすい形で載せると、次の年も続きます。

協力してやっていますよ、というアピールになるんです。 だから、少しの協力でも、ロゴを載せる。

— 小川貴之さん

04

見込みが外れた、その一週間の話

子どもたちの絵をキャンドルの覆いにする企画で、2〜300点を見込んでいました。開催一週間前、集まっていたのは約20点。ここからの動き方が、いちばん参考になります。

雪の夜、机の上の少ない子どもの絵の束を前に、受話器を持って電話をかける主催者。隣でFAXが送信中の水彩イラスト
見込みが外れた夜に、もう一本だけ電話をかけた。窓の外は雪、机の上には集まったばかりの20枚。

開催1週間前

締切。集まったのは約20点

在籍600人の小学校。宗教施設での開催に保護者から声が上がり、自由参加に切り替えていた。見込みは2〜300点だった。

その日のうち

近くのもう一校へ、ダメ元でFAX

「作品が集まらなかったので、一日二日でもやってもらえませんか」。飾らず、事情をそのまま書いた。

翌朝9時

電話をしたら、快諾

断られる前提だった。判断も連絡も、主催者ひとりでやっている。

開催前日

1〜2日で28点。前の学校を上回った

在籍700人超の学校。急な依頼でも、動く先は動く。

引くに引けなかったんです。地元を巻き込んでしまったから、20じゃしょぼいよなと思って。

— 小川貴之さん

頼み方に、特別な工夫はありませんでした。 「作品が集まらなかったので、一日二日でもやってもらえませんか」と、事情をそのまま伝えています。 取り繕わずに正直に言ったから、相手も動けた。

ダメ元でも、電話をしてみる。
断られる前提で頼んだ相手が、引き受けてくれることがあります。

05

何が効いて、何が効かなかったか

チラシを配った数と、実際に人が来た理由は一致しません。同じ手間をかけるなら、効くところにかけたい。

効いたこと

もともと人が集まる日に、乗せてもらう

本村神明社(横浜市旭区)の節分祭で、豆まき会場の一部を借りる形にしました。ゼロから集客せず、季節行事に相乗りする。豆まきに来た人と、作品を見に来た人が互いに流れました。

つくる側に、子どもを入れる

中学校の美術部に会場づくりを頼みました。すると生徒がその場から家族に電話をかけて呼びはじめる。担い手にすると、告知する人にもなります。

学校を通す

作品を募集する形にすると、子どもが出展者になり、家族が見に来ます。もっとも人が動いた経路でした。

思ったほどではなかったこと

公共施設へのチラシ配架

区役所などに置いてもらっても、来てくれるのは窓口の担当者など、すでに関係のある人が中心でした。無駄ではありませんが、これだけでは人は動きません。

肩書きや、大きな名前

有名な団体の名前より、応援してくれている人に情報を多く渡すほうが広がりました。理解している人が、周りに自分の言葉で伝えてくれるからです。

応援してくれている人は理解者なので、その人が周りにいろんな情報を伝えてくださる。 草の根運動みたいな感じですよね。

— 小川貴之さん

AND THEN

一度やると、次の交渉が変わる

翌年の企画書には、前年の実績を載せるページが一枚増えていました。 来場者数、灯したキャンドルの数、そして——廃食油を使ったことで減らせた二酸化炭素の量。

この一枚があると、相手は社内で説明しやすくなります。 企業には「地域のこんな活動を支援し、こんな成果がありました」と報告する事情があり、 数字はそこで効きます。一年目に記録を残しておくことが、二年目の交渉材料になる——これが、続けている人と一度きりで終わる人の差になっていきます。

だから私たちは「灯した記録」というページをつくりました。 開催報告ではなく、火が灯るまでの過程と、あとに残ったものを書き残す場所です。 次にやる人の道しるべになり、あなた自身の次の一年を助けます。

NEXT

はじめの一歩を、一緒に

誰に声をかければいいか分からない。企画書をどう書けばいいか迷っている。 そんな段階のご相談も歓迎します。 すでに開催された方は、その道のりを記録として残していただけると、次の誰かが助かります。

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