活動を始めたばかりの頃は、何でもできる気がしていました。声をかければ協賛が集まり、催しも次々に形になっていく。勢いに乗っていた時期です。
あれから時間がたって、いま振り返って一番悔やんでいるのは、協賛をお願いする「前」のことではありません。催しが「終わったあと」のことです。
仕事は準備が大事だとよく言われます。協賛集めでも、企画書を整え、チラシを用意し、説明の資料をきれいにまとめます。もちろん、それも必要なことです。
ただ、振り返ってみると、「資料がよくできていたから協賛した」という方は、あまりいなかったように思います。協賛につながっていたのは、それまでに積み重ねてきた関係でした。
そして、その関係を次につなげるかどうかを決めるのは、催しが終わったあとに、どう報告するか。いまは、そう考えています。
正直にお話しします。
ある年の催しのあと、私は活動報告をホームページに載せて、それで済ませてしまいました。きちんと報告はした、と思っていたんです。
でも今になって思うのは、印刷できる形にまとめておけばよかった、ということです。画面の中の報告は、見に来てもらわないと届きません。紙にまとめた報告なら、協賛してくださった方が手元に置けます。誰かに見せることもできます。
「こういう活動に協賛したんですよ」と、協賛してくださった方ご自身が、周りに紹介してくれたかもしれない。そこから、活動が広がるきっかけが生まれていたかもしれない。報告を残さなかったことで、その機会を自分で手放していたのだと思います。
協賛してくださった方は、お金やお名前を預けてくださった方です。それがどんな場になり、どんな人が集まり、子どもたちがどんな顔をしていたのか。本当は、それを一番知りたいのは、協賛してくださった方なのだと思います。
お願いするときには熱心に足を運ぶのに、終わったあとの「ありがとう」と「こうなりました」は、つい後回しになってしまう。協賛集めを続けてきて、ここが一番の弱点だったと感じています。
この反省を、一緒に運営している仲間と話しました。気持ちだけで続けようとすると、忙しい時期には必ず抜けてしまいます。だから、仕組みにしていくことにしました。
一つ目は、終わったら、全員に届く報告です。 協賛してくださった方の連絡先をあらかじめお預かりしておき、催しが終わったら、「無事に終わりました」「こんな様子でした」というご報告を、当日の写真や、お名前をどこに載せたかと一緒に、皆さまへまとめてお届けします。それで終わりにせず、その後も節目ごとに近況をお知らせしていきます。
二つ目は、応援してくださる方を、紹介していくことです。 「神社に火を灯せ」として発信の場をつくり、協賛してくださった会社やお店を、一つずつ紹介していきます。「今日は、この方を紹介します」と。協賛へのお礼が、そのまま協賛してくださった方の宣伝にもなるようにしたいと考えています。
最初のうちは、見てくださる方は多くないかもしれません。それでも、少しずつ続けていきます。
協賛は、一度きりのお願いごとではなく、関係の始まりなのだと思います。
お願いするときと同じだけの熱量で、終わったあとにもう一度「ありがとうございました」と「こうなりました」を届ける。昔の自分ができていなかったことを、今度こそ、仕組みで続けていきます。