協賛
ゼロから協賛を集めるとき、どこから手をつければいいのか。協賛サポーターの小川貴之さんの答えは明確です。
「一番最初は、開催地の地元。商店街や組合、業界団体に声をかけます。次に他地域の仲間。最後に、知り合い全体へ広げていく。順番としては、地元が最初です」
なぜ地元の商店街なのか。理由は資金だけではありません。
「お金を出してくれたところは、告知にも協力してくれるんです。イベントを知ってもらうプロモーションの意味でも、地元には話を通しておいたほうがいい」
協賛は集客と直結している——だからこそ、地域の中心に最初に声をかける。これが鉄則だといいます。
動き出すタイミングにも、はっきりとした経験則があります。
「告知のピークは、開催の2週間前。ポスターが仕上がったら、まずスポンサーになってくれた方へ最優先で送ります」
その告知から逆算すると、協賛集めはもっと早く始める必要があります。
「力を入れ始めるのは、理想で2カ月前。最短なら1カ月前でも間に合います。前回協賛してくれたところは、また協賛してくれる可能性が高いので、3カ月前に声をかけます」
規模が大きく、印刷物が多いイベントでは、さらに前倒しが必要になります。
「8月末のジャズ祭りだと、スポンサーの締め切りは5月末。折り込みチラシが4ページもあって、広告の配置や入稿、校正に時間がかかるので、3カ月前には締め切るんです」
ここで重要なのが、協賛の種類によって締切が変わるという点です。
「クレジット(名前)だけの協賛なら、増刷のタイミングで名前を足せるので、ギリギリまで募集できます。でも、ロゴ掲載や広告枠、冠協賛は、レイアウトの調整やデータのやりとりが必要なので、早めに締め切らないと間に合いません」
だからこそ、協賛を集める前に「協賛メニュー」を設計しておく必要があります。
「たとえばクレジットだけなら1万円(イベントによっては3万円)。ロゴを載せるなら5万円以上、といった具合です。ロゴを入れるとなるとスペースの確保も必要になりますからね」
何を、いくらで、いつまでに——。この設計を最初に固めておくことが、当日までスムーズに進めるカギになります。
では、協賛してくれた相手に、何をお返しすれば喜ばれるのか。小川さんの考えは、掲載そのものより一歩先にありました。
「中心にあるのは、活動への理解や共感です。地元企業が多いですね。そのうえで、『クレジットを載せてくれたら、僕らの仲間に紹介しやすくなりますよ』とお伝えします」
クレジットや広告の掲載は、単なる“名前出し”では終わりません。
「お互いにクレジットを載せ合うことで、『この会社、あの人の会社ですよ』と紹介しやすくなる。僕が知らないところで、協賛者同士がつながっていることもあるんです」
協賛をきっかけに人脈が広がり、新しい商機や協業が生まれる。掲載という“見える価値”の裏側に、人をつなぐ“見えない価値”を設計しておく——それが、「また協賛したい」と思ってもらえる関係づくりにつながっています。
協賛集めは、思いつきで声をかけるより、順番とスケジュール、そしてリターンの設計があってこそ実を結びます。「神社に火を灯せ」では、数多くのイベントで協賛を獲得してきた協賛サポーター・小川貴之が、あなたのイベントに合った協賛メニューや動き方の設計を、一緒に組み立てます。
協賛集めの段取りにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。